それは、まだスピード ○ー二ングが流行る前…
だれかが「1000時間ヒアリングをすれば、英語がわかるようになる」と
言っていたのを聞きました。
なぜかその言葉が心に残り、
車を運転しているときや、駅まで歩くとき、家でお掃除をしているときなど
ウォークマンを聞いたり英語のラジオをかけていました。
私が英会話の学習をしていたころなので、1990年代ですかね。
今では、もっと便利でiPodやiPhoneから簡単に好きな曲やオーディオプログラムを聞くことができますね。
うちは近くの米軍基地からの電波をキャッチできたので、
そこからのトークショーやミュージック、そしてニュースを聞いていました。
また、好きな英語の歌をマネしてみたり、
歌詞をピックアップできるように何度も何度も同じ曲を聴いたものです。
さて、英語の聞き流しで大事なことが一つあるんです。
ただ聴いているだけだと、力にならないんです。
ただ聞き流しているだけで大丈夫と思って安心しているとインプットにすらなっていないかもしれません。
と言うのは、米軍基地からのニュースにしろ、
海外テレビを英語音声にしてみるにしても、、
映画を吹き替えや字幕なしで見るにしても、
恐らく英語が流暢でない限り、
自分より高いレベルの英語を聞くことになるわけですね。
ただボーっと聞いているだけでは、っている一つの単語すら聞き取れないでしょう。
そうなると、いくら時間をかけて聞いても進歩はないでしょう。
ただボーと聞き流すだけでなく、
聞き取ろうと意識しながら聞くことが大事だと思います。
アウトプットするために、つまり能動的になるために、ラジオできいたフレーズを
同じようなイントネーションですべてフレーズが言えなくても、
ゆっくり意味を考えながら真似てみたり、ディクテーションしてみると、
受身の独学にならずに済みます。
それでも、ちょっと難しく感じますか?
私が良く利用したのは
子供用のお話し絵本のCDです。
初級~中級レベルだとテレビ番組やニュースの英語を聞き取るのは
なかなか大変ですね。
「小さい子供がどうやって言葉を覚えるんのだろう」
と英会話を意識し始めたときよく考えたものです。
幼稚園ぐらいの子供が意図も簡単にペラペラと、
それも私がまだ知らない単語を使って6~10単語ぐらい使った比較的長い文
(当時の私にとっては長い文に聞こえました。^^;)
を親に話しているではないですか!
小さい子は文法も知らないのにこんなにスラスラと話せるなんて…
なのに、わたしは文法が頭に浮かび言葉が出てこない!!!
こんなに一生懸命やっているのに、
わたしの英語は幼稚園児以下なのか!と
ショックを受けたのを覚えています。
「小さい子供がどうやって言葉を覚えるのか」
それは、それでまた大きなテーマになりますが、
でも、周りの子供を観察したり、また、私自身の子育てを経験して、
感じたことは、シンプルな短い文を親から何度も何度も子供は聞きますね。
時折、親は子供に話している内容の物を差して話したりします。
そして、親が話すように子供も真似て話すようになり、
次第に親が使う語彙を子供も自然と使うようになっているんですよね。
英語に限らず、日本語を話す日本人の子供もそうではないでしょうか。
それで、私のはじめの取っ掛かりとして、
子供用のシンプルなお話しのCDを何回も何回も聞いて
イントネーションをマネして口に出したり、ディクテーションをしたりしました。
余談ですが、娘が日本の小学校に通い始めて
国語の読み書きを覚える様子はとても興味深かったです。
毎日宿題が出るのですが、
それは国語の教科書の中で、その時に学習している一つのお話を
毎日一回は音読するのが宿題なのです。
(親が聞いてあげて、良く読めたかどうかチェックするのです。)
確かに、これは「なるほど!」と思いましたね。
毎日、同じお話を一回読むことで
知らないうちに暗記をしてしまいます。
すると、気が付かないうちに、語彙が増え、
表現も豊富になってきているのです!
英語を勉強するにしても、どんな外国語を勉強するにしても、
この方法は活用できるなと思いました。
わたしは3つ目の言語のオランダ語を今、学習中ですが、
娘に見習って、テキストを声に出して読むようにしています。
何度か読んでいるうちに、1つか2つぐらいのフレーズが頭に残るので、
それを自転車に乗っている時や、お皿洗いをしているときなど意識的に思いだすようにしています。
そうすると繰り返し記憶力を呼び起こすので、うる覚えだったフレーズも頭に残るものです。^^
そして、会話の中でも覚えたフレーズをなるべく使うようにしているので、
そのフレーズは自分のものになりつつあります。(^^)v
そう言えば、またまた余談ですが、ニュージーランドに住んでいたときに、
子供の成長を定期的に観察し記録し、ペアレンティングをサポートしてくれるplunket nurse (プランケットナース)から
聞いた話がとても印象にのこっているのを覚えています。
それは、本をたくさん読んであげる事ということ。
まぁ、よく言われていることなので、「はじめて聞く話ではない…」と思いました。
が、小学校に行くまでに1000冊読んであげると、
子供の語彙がグッと増え、小学校にあがってもそれほど大変ではないというものでした。
でも、1000冊!
気が遠くなりそうで、正直なところ、いまいちイメージがわきませんでした。
「毎日一冊本を読んであげるだけで、3年弱で1000冊に到達するのよ」
とPlunket Nurseに言われた時は、
わたしも主人も、「それならできそう!」と思えました。
その日の夜から、私は日本語の絵本を、主人はオランダ語の絵本をメインに
娘に毎晩読んで聞かせました。
2ヶ国語なので、単純に計算しても3年×2ヶ国語=6年です。
毎晩違う本を読む必要はありません。
同じ本を繰り返し読んでも良いので、子供が読みたがる本を読み聞かせてあげました。
実のところ、いろいろ引越しやら何やらで
6年間ビッチリ続けられませんでしたが、5年は続けられました。^^;
でも確かに、今振り返ると、その成果は出てきていると感じています。
これも英語学習に当てはめられると思います。
自分の好きな分野の本や楽しみながら読める本を英語でたくさん読むこと。
そうすると、知らず知らずのうちに語彙を増やすことができます。
自分の関心のある分野だと、英語だったのに、結構苦にならずにスラッと読めた自分に驚いたことがあります。^^